2010年北海道旅行
第2章 トワイライトエクスプレス(後編)
19時36分に本州最後の停車駅・新津に到着。新潟近郊でまだ水戸黄門も始まっていない時間(月曜日の夜7時台)だというのにずいぶん静かである。
暗闇の羽越本線を走り続ける「トワイライトエクスプレス」。羽越本線下りといえば笹川流れの車窓が有名なのでサロンカーから外を眺めるが暗くてどこなのかさっぱりわからん。
食堂車ではディナータイムが終わり、21時ごろにパブタイムが始まる。プレヤデス弁当から結構時間が経っているし、夜食でもと思って入ってみる。かつての「トワイライトエクスプレス」のパブタイムは一品料理しかなく本当に呑み屋だったが、今はメニューにビーフピラフと海老ピラフが入っているので唐揚げなど一品と合わせて注文すれば遅い夕食にもなる。
とりあえず軽くと思ってビーフピラフ(1,200円)を注文。ピラフの上に載っている和牛はタレがしっかり付いていて本格的。
さて、もうやることも無いので寝ることにします。これからシングルツイン下段のベッドメイクに入ります。座席・寝台の転換構造は開放式A寝台や583系に似ています。
寝台セット前の状態。まずはテーブルを収納。
向かい合わせの座席を引き出してベッドに。
そのままだと段差があるのでアンダーマットをかけます。ちゃんと切り欠きが入っています。
シーツをかけます。
布団をかぶせてできあがり。
2010年10月12日(火)
寝不足になるほどではないが熟睡はできず青函トンネルも音でわかった。うとうとしながら函館を過ぎたが6時を過ぎるとこれ以上は眠れないと判断し、寝台を片付けて北の大地の車窓を眺めることにする。ゆっくり寝ようと思って朝食の予約を一番遅い時間にしていたため空腹のままである。
東室蘭のローカル気動車。個室の窓から撮ったので構図の不自由はご容赦を。
食堂車の朝食はテーブルの回転が予定より早いらしく、予約時刻よりも早く案内が来る。以前乗ったときは洋食だったので、今回は和食を予約しておいた。
焼き魚、卵焼き、海老や芋の甘煮、海苔、漬物、サラダ、日本茶、写真からはみ出ているがご飯と味噌汁からなる和定食。洋定食がパンにハムとシンプルなので同じ値段ならこっちの方がお得感がある。もっとも同じ1500円なら昨日のプレヤデス弁当のほうがボリュームがあった気がする。あと和食でも食後にコーヒーあり。ちなみに私はブラック派。なお食事中に登別に停車、登別の駅本屋を見ながらの食事になった.
食後は自室に戻って車窓を眺める。札幌まであと1時間になり、首都圏なら「もう通勤圏だろ」というレベルになってもまだ原野。新千歳空港付近も周囲には何も無い。札幌の都市圏って意外に狭いんですね。
大阪出発からちょうど22時間、9時52分に終着札幌駅に到着。長時間乗車にもかかわらず全く退屈しなかった。回送まで10分の停車時間があるため列車を端から端まで見て歩く。
ホームの端でうまく撮影できないDD51