伊豆旅行

12時20分に熱海着。さっそく1番線へ向かうとリゾート21が既に入線していました。

帰りに「スーパービュー踊り子」の最前列を確保済みなのでリゾート21は海向きの座席でもいいかなと思ってましたが、
登った階段の目の前に先頭車があったため展望室を覗いてみるといくらか空席があり、
座ってみると前面窓が大きいことや劇場型階段座席のために最前列でなくても展望が良好なのでここに決めました。
ちなみに最前列はノートパソコンとカメラを用意して展望映像をリアルタイムエンコードする強者が陣取ってました。

最前列にノートパソコンが見えます。

リゾート21は初期車が老朽化で廃車され、現在は第3編成「リゾートドルフィン」、第4編成「黒船電車」、第5編成「アルファ・リゾート21」(以下アルファ)が在籍しています。
私が乗る12時32分発伊豆急下田行きに使われているのは一番新しいアルファ、新しいといっても今年で20回目の夏になります。

ちょうどお昼なので腹ごしらえ。あらかじめ三島駅の新幹線ホームで購入していた「港あじ鮨」を食べることにします。
握り・巻き・押し寿司の駅弁は鞄の中にいれてもぐちゃぐちゃにならないので持ち歩きに便利です。鯵に脂がのっていてなかなかおいしかったです。
ちなみにこの駅弁、「あさぎり」が沼津発着だった頃は小田急ロマンスカーでも扱っていました。

発車前に食事を終えてしまい、これからは前面展望に集中することにします。
JR伊東線は開業が古いのですが、それでも地形が険しく海も見えるため最初から絶景です。
もともと下田まで建設予定があったのに戦前に伊東で挫折した(伊豆急は国がやらぬならと戦後東急が作った)のがよくわかる地形です。

飽きない景色を眺めていたらすぐに伊東に到着。ここから伊豆急行に入ろうという時にアニメキャラの声が聞こえてくる。
下田を舞台にしたアニメ「夏色キセキ」の聖地巡礼に先手を打ったのか、
伊豆急行がコラボ企画でアルファの普通列車は伊豆急行線内の車内放送を「夏色キセキ」のメインキャラ4人が担当しているのを思い出した。
しかし対象がアルファの普通列車のみで、そのアルファは特急運用が多く機会が限られているのだが、
リゾートドルフィンが検査中でアルファが珍しく休日の普通運用に入ったため運良く巡りあえた。

伊東からも絶景が続くが、見るのに夢中で写真撮ってません(笑)。
途中で展望席の乗客が下車していったため最前列左側(運転士の後ろ)に移りました。

伊豆急下田駅には14時8分に到着。「夏色キセキ」のポストカードをゲット。

ポストカードの絵柄はこのPOPと同じ。

伊豆急下田駅は大量の観光客を効率よく捌くためか入口と出口が完全に分離しています。
ここから海に行ってもよかったのですが、もうちょっと乗り鉄しようと思い、Suicaで改札を通り14時39分発のアルファの折り返し普通列車に乗り込みます。
今度は2号車の海を向いた座席に座ります。さすがに末端区間だけあってガラガラでした。

今井浜海岸で下車。名前通り海が見えますが崖の下なので降りる時間なし。

ここで黒船電車を待って伊豆急下田へ戻ります。

黒船電車は1990年製のリゾート21第4編成「リゾート21EX」を黒く塗った上で車内に黒船や下田開港に関する資料を展示してある。
見た目の印象に反して車内は「リゾート21」のオリジナルスタイルをかなり残している。
座席の配置やデザインは既に廃車された初期車に近い印象でアルファとはかなり違って見える。
原形が四半世紀前なのでさすがに古く見えるが、全ての号車に海を向いた座席がある、
山側のボックスシートは2人掛けでゆとりを持たせてあるなど相当思い切った設計がわかる(普通列車用なのに定員が特急車以下という…)。
これがアルファだと4人掛けボックスシート中心で退化した印象があり、特急に使うのはどうかと思うからね…

伊豆急下田に戻り、次はいよいよ「スーパービュー踊り子」の最前列に乗ります。

続く

戻る