2012年正月 関東私鉄巡りの旅
〜その4〜

2012年1月2日、横浜市内のネットカフェで目の覚めた私は、まだ暗い中を相鉄横浜駅へ歩きます。

さて、関西人である私にとって相模鉄道というのはよくわからない、というか地味な印象の会社です。
東京にターミナルがなく、華やかな特急形車両もないので話題になりにくくて…
「あぶない刑事」など横浜を舞台にした作品でも根岸線沿線から海側だけで相鉄出ませんし。
しかし実際には首都圏の通勤輸送を支える非常に大きな会社です。
横浜の人口が大阪より多いことを考えると、関西の大手私鉄より儲かってることが想像できるでしょう。

10連がデフォルトの圧倒的な輸送力。横浜で乗り換える東急や京急が8連だというのに。

6時42分発の急行は最新型の11000系。先頭部の形状からJR東日本E233系のコピーとわかります。
新横浜経由の新線を建設してJRの東海道貨物線に乗り入れる計画がありますが、ただでさえ横須賀線と湘南新宿ラインが
被っている線路に乗り入れる余裕はあるのでしょうか? グリーン車込み15連の路線にモノクラス10連が入るのも苦情出るでしょうし。
神奈川県下から新幹線に乗るのが便利になるので建設するに越したことはないのですが。

ちょうど夜が明けてきたので運転席の後ろでかぶりつきします。
急行はいずみ野線が分岐する二俣川までノンストップで走り、そこから各駅停車というシンプルなダイヤです。

7時14分に海老名に到着。ホームが小田急に平行しており、乗り入れ運転できれば厚木方面から県庁所在地へ行くのが便利に思えるのですが…
ここから小田急に乗り、相模大野で乗り換えて中央林間に行きます。

中央林間駅から東急第二の幹線である田園都市線に乗車します。

7時49分発の急行押上行きはメトロの車両でした。
地下鉄の車両って乗り入れ先の優等列車に使うケースと使わないケースがはっきり分かれる傾向ありますね。

正月だけあって明治神宮とかにでも行くのか停車駅ごとに乗客が増え二子玉川からの地下区間ではラッシュ時かと思う混雑に。
休日でこれですから田園都市線が以下に混雑する路線かわかります。渋谷には8時25分に到着。

これから東武に乗るつもりなのでこのまま半蔵門線を抜けるべきなのでしょうが、特急「りょうもう」に始発駅から乗るため
銀座線に乗り換えて浅草へ向かいます。東急田園都市線からメトロ銀座線への乗り換えは(東急から直通する)半蔵門線と銀座線が
島式ホームで接している表参道駅での乗換えが推奨されていますが、せっかくだから銀座線を全線乗ってしまおうと渋谷で下車します。
おなじメトロなのに改札が繋がってないのはさておき、案内表示が不親切でかなり迷いました。
「↑銀座線」の矢印を頼りに歩いていたら途中で途切れるし…

というわけで日本最古の地下鉄である銀座線を乗りとおしました。しまった写真撮ってない。

というわけで浅草駅にやってきました。

ビルの中のホームなのにハトがいます。車止め付近だから結構奥のはずですが。

満席だったスペーシア。さすがに登場したばかりのリニューアル車が見れるほど運は良くありませんでした。

今日の本命はこっち、赤城行きの9時40分発「りょうもう7号」です。
200系「りょうもう」は「観光輸送は水モノ」のスペーシアと違い安定した乗車率のビジネス特急ですが
スペーシア投入で廃車になったDRCの部品を流用するあたりB級扱いされている印象が。

今回乗った204F(編成)はなんと座席までDRCの流用。スペーシアより新しいニューレッドアローやスーパーカムイでさえ
登場後に座席を交換しているのに50年前の座席をいまだに使っているとは…
往年の名車の面影を見ることができて趣味的には嬉しいけど。

東武浅草駅といえば私鉄では珍しく駅弁の販売がある駅です。
それではと思って売店を探したところ、「お正月弁当」なるものが売っていたので物珍しさからつい購入。
海老、紅白蒲鉾、昆布、黒豆、栗きんとんなどおせちの定番を満載して1300円とは安いです。

食後は景色を眺めていましたが、満腹と日差し、さらにリクライニングシートの快適性もあっってか寝オチしてしまい、
春日部あたりから終着の赤城までずっと寝たままでした。

続く

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